親とは同じにならない!
子育てを始めたときにそう決意したのに、気づけば、自分の親と同じ言葉を、同じ口調で、子どもに向けている…。
ハッとして、愕然として、自分が怖くなる。
そんなことはありませんか?
まず、お伝えさせてください。
親と同じことをしてしまうのは、あなたの意志が弱いからでも、愛情が足りないからでもありません。
心の仕組みとして、起こるべくして起こっていることなんです。
そして、もうひとつ。
この連鎖は、気づいたその日から切ることができます。
実際にわたしは先日、娘に「母と同じこと」をしてしまった数分後に、連鎖が切れる瞬間を体験しました。
わたし自身、自覚させしていなかった長年苦しんできたこの『連鎖』を、ヒプノセラピーという潜在意識へのアプローチを使って、どうやって止めることができたのか。その具体的なプロセスを実話をもとにお話しします🌸
※この記事は、子どものプライバシーに配慮し、内容の本質を変えない範囲で一部の描写を変更しています。
娘に「親と同じことをしてしまう!」と気づいた日
先日、我が家でこんなことがありました。
4歳の息子のちょっとした行動を、7歳の娘がきつい言い方で注意したんです。
それを見たわたしは、とっさに娘を叱りました。
「そんなふうに言わなくていいよ!」
すると娘は、さらに怒ってしまって。息子は泣くし。
親子3人、なんだかトゲトゲした空気に…。

もっと優しく言ってくれたらいいのに…
なんて娘に対して思っていたとき、ふと立ち止まったんです。
あれ?わたし、なんでこんなに強く反応したんだろう?
娘はただ、(娘なりの正義感で)注意しただけなのに。
そこで思い出したのが、わたし自身の子ども時代の光景でした。
わたしの中に棲んでいた「責める声」の正体
わたしが小さかった頃、父はよく家で大暴れする人でした。
そのたびに、母がつらい思いをしていて。
小さいわたしは、母を守りたくて、父に食ってかかっていきました。
でも、そうすると父はさらにヒートアップ。
そして母から言われたのです。
「あんたが余計なことをするからお父さんがさらに暴れるんだ」
「お願いだから、静かにしてて!」
…大好きなお母さんを守ろうとしただけなのに。
わたしの正義感は、「余計なこと」にされ、小さいわたしの「怒り」は悪者にされてしまったのです。
この言葉は、気づかないうちに、大人になったわたしの中に棲みつづけていました。
- 誰かのために怒りそうになると、「余計なことをするな」と止める声がする
- 正しいと思っても、口に出すことにブレーキがかかる
- そして、出しゃばった(ように感じた)自分を、後からずっと責め続ける
心理学ではこれを『インナーペアレント(内なる親)』と呼びます。
子どもの頃に親から浴びた言葉が、自分の中に「もう一人の親」として住みつき、大人になった今も自分を監視して、責め続けるのです。
インナーチャイルドとインナーペアレントはセットでいる
責める声(インナーペアレント)があるところには、必ず、責められて傷ついたままの小さな自分(インナーチャイルド)がいます。
わたしの中には、
- 「余計なことをするな」と責め続ける母の声(インナーペアレント)
- お母さんを守りたかっただけなのに否定されて、泣いている小さいわたし(インナーチャイルド)
この2人が、セットで棲んでいたんです。
そして、ここからが重要なのですが…
インナーペアレントの声は、自分を責めるだけでは終わりません。
自分の子どもが、あの日の自分と同じことをした瞬間、その声は子どもに向かって飛び出していきます。
これが、「親と同じことをしてしまう」の正体です。
意志の問題ではなく、心の中に残った声が、世代を超えてリレーされていく仕組みなんですね。
わたしができなかったことを、娘がさせてくれるチャンスをくれた
さて、あの日のわたしに戻ります。
娘がきつい言い方で弟を注意したのは、なぜだったのか。
落ち着いて考えて、気づいてしまいました。
娘は、わたしのために言ってくれていたんです。
(ママが困らないように、弟に伝えなきゃ)という、娘なりの正義感。



…それって、お母さんを守ろうとして父に食ってかかった、小さいわたしと同じじゃない?
わたしができなかったこと(大切な人を守るために声を上げること)を、娘が体現してくれていた。
なのにわたしは、母と同じように、その正義感を「余計なこと」として抑え込もうとしていたのです。
これに気づいた瞬間、わたしは娘にこう伝えました。
「ごめんね。わたしのために、言ってくれてたんだよね?」
「ありがとう。」
すると。
娘の表情がゆるんで、わたしにハグをしてくれました。
そして、弟への言い方が、優しくなったんです。
説教もしていません。言い方の指導もしていません。
正義感を認めてもらえただけで、娘は自分から変わりました。



連鎖って、こうやって切れるんだ…と鳥肌が立ちました
あの日、小さいわたしの正義感は否定されて連鎖のタネになった。
でも娘の正義感は、認められて、優しさに変わった。
同じ場面で、歴史が書き換わった瞬間でした。
なぜ子育ての連鎖に気づけたのか。鍵は「小さい自分」
それは偶然気づけたから良かっただけだよね…
と思われてしまうかもしれません。
でも、正直に言うと…
少し前のわたしなら、絶対に気づけませんでした。イライラのまま娘を叱って、後から自己嫌悪して、終わっていたはずです。
なぜなら、インナーペアレント(親の声)が飛び出すのは、脳の反射的な反応だからです。意志の力で止めようとしても、間に合わないんです。
気づけるようになった理由は、はっきりしています。間違いなくヒプノセラピーのおかげです。
自分の中の「小さいわたし」(インナーチャイルド)を、癒やしてきたから。
「お母さんを守ろうとしたんだよね。余計なことなんかじゃなかったよ」
と、過去の自分を抱きしめる時間を重ねてきたことで、「あ、これはわたしの過去の反応だ」と気づける余白が生まれたんです。
連鎖を切る鍵は、意志の力でも、子育てテクニックでもなく、自分の中の小さな自分を癒やすことでした。
「親と同じことをしてしまう」まとめ
- 親と同じことをしてしまうのは、意志が弱いからではない
- 責める声(インナーペアレント)と傷ついた小さな自分(インナーチャイルド)がセットで棲んでいる
- その声は、我が子があの日の自分と同じことをした瞬間、飛び出してくる
- でも、小さな自分を癒やすと、声が飛び出す前に気づけるようになる
- 連鎖は、気づいたその日から切ることができる
過去は変えられません。
でも、連鎖を次の世代に渡すかどうかは、今のわたしたちが選べます。
わたしの娘の正義感が「ありがとう」で認められたように、
あなたのお子さんの物語も、今日から書き換えていけます🌸
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あなたへ
もし、あなたの中にも「責める声」と「泣いている小さなあなた」がいるなら。
一人で向き合わなくて大丈夫です。
わたしと一緒に、小さいあなたに会いに行きませんか🌸
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