子どもの気持ちに寄り添っているつもりなのに、
「甘やかしすぎ」と言われる!
モヤモヤしますよね…。
「自分の子育てこのままでいいの?」と不安になるかもしれません。
わたしも言われることがありました。
ですが、自分の子育てが『甘やかし』なのか『甘えさせ』なのかの境界線を意識できるようになれば迷いが減ります。
もし『甘えさせ』なのであれば、安心してください。
幼少期に甘えさせて心を十分に満たすことで、子どもは自立した大人に成長することができるからです。
この記事では、
- 甘えさせることの重要性
- 無理な要求をする子の心理
- 『甘やかし』と『甘えさせ』の違い
- 子どもの要求にどこまで応えるか
- 具体的な対応と声かけ
について、体験談を交えながらまとめています。
甘やかしすぎと言われる!体験談からの学び
子どもがワガママ(と呼ばれる類のもの)を言ったとき、
- 親としてどう甘えさせるべきか
- 世間一般の常識はどうか
この2点のバランスを取ることが重要だと深く学んだわたし自身の体験談を紹介します。
娘が3歳のときの話です。
当時、娘の登園渋りが続いていたのですが、その日の朝は保育園に行くまで順調でした。
しかし、保育園の駐車場に着いた瞬間、娘が「お気に入りのうさぎのぬいぐるみを持ってこなかった。サヨナラしたかった!」とグズリ始めました。
「ぬいぐるみは園の中には持って行けないよ。帰ってきてからまた会えるよ」などと言いましたが…。
癇癪が加速。一緒にいた0歳の息子も泣き出してしまいました。
その声で園長先生が駐車場をのぞきに来て…もうどうしようもなくなってしまいました…。
さて、わたしはどうしたかというと。
家まで取りに戻りました。うさぎのぬいぐるみを。
往復、車で20分強です。
うさぎのぬいぐるみを連れて保育園に到着。
駐車場の車の中でうさぎさんとお別れし(笑)、園の玄関で保育士さんに言われしまったのですね。
「お母さんが甘えに応えすぎると歯止めがきかなくなって子どもが大変な思いをします。子どものために我慢してください」と!
めっちゃわかる!!!笑
だよねーと思いました。もう、正論です。
保育士さんには保育計画があっって、正直うさぎのぬいぐるみ取りに戻るのにいちいち帰られてたら困ると思います。
その際は本当にごめんなさい!
わたしもこの言葉を言われたときはすごく悩みました。わたしの対応が子どもを苦しめているのかと。
「子どもがうさぎのぬいぐるみを取りに戻りたいと泣いて、わざわざ20分かけて戻って、保育園に遅刻した」とだけ聞くと、
「わ~甘やかしてるね」「泣いたらなんでも言うこと聞けると思っちゃうよ…」と、きっとわたしでも思います。
しかししかし!
当時3歳の娘になったつもりで、当時の状況を聞いてください。
- 下の子が生まれたばかりでお母さんは産休中
- 保育園に行っている間、お母さんは弟と家にいる
- お父さんは単身赴任中で飛行機の距離
- お母さんはワンオペでイライラしている
- 突然やってきた弟にお母さんを奪われるかも…
はい…。そんな中、3歳の娘。すごく頑張っていると思いませんか?
泣けますよね…
当時、スーパーワンオペ×0歳児育児で娘に手をかけてあげられず、わたしも必死でした。
こうやって見ると、「うさぎのぬいぐるみを忘れた」って、娘の癇癪の本質ではないのです。
我慢してたり悲しかったり寂しかったりする複雑な感情を、爆発させたキッカケがうさぎのぬいぐるみに過ぎなかったということです。
氷山のイラストでたとえるならこんな感じ。
顕在的な表出 | 潜在的な原因 |
---|---|
・うさぎのぬいぐるみを忘れた | ・お母さんとの時間が減った ・驚異的な弟という存在が現れた | ・お父さんに会えない
もちろん、潜在的な原因は無自覚なので娘はそこまで気づいて癇癪を起こしたわけではありません。
でも、癇癪という形で表面的な表出があるってことは必ず潜在的な原因があるんですよね。
母親業も同じ。
いろいろイライラして、だけど我慢して、心がいっぱいいっぱいになって、なんとかタスクをこなして、「よし!なんか今日はこのままいけそうな気がする!」と思っていたら…
子どもが靴下を散らかしたというどーーーでもいい理由で張りつめていた糸がプッツリと切れて爆発することってないですか?
それと同じだと思うんです。
そんなときに帰ってきた夫に、「靴下くらいでそんなキレる?」って言われたらどうでしょう?
言葉ではうまく言えないけれど、そうじゃないんだよーってなりますよね。
これが幼児の心でも起こっているのだから、言葉で説明させようとしても俄然無理な話…ですよね。
やっぱり共感してほしいし、「大変だったね。いつも頑張っているね」と言ってほしい。
「できないなら、やっておくね。心配しないで」と靴下を片付けてほしい。
だから、一言でワガママへの対応を「甘やかしすぎ」と片付けるのは違うかなと思います。
子どもはお母さんが寄り添ってくれたという体験から「親から理解されている」という自信を得ていくんじゃないかな。
一見大人からしたらワガママに見える出来事も、その子の心に寄り添って感じてみることが大事だと感じました。
その証拠に、娘はうさぎのぬいぐるみを取りに戻ると癇癪を起こすことなく登園できました♡
保育士さんの言うことは立場的に本当にその通りだと思っています!
親としての甘えさせと世間一般からの常識、このバランスをうまくとって生きていくことが親としての学びのひとつだと感じました。
甘やかしすぎと言われる!上手な甘えさせ方とは?
子どもは上手に甘えさせることで自立心が育ちます。
子どもを観察していると、おのずとそれが単なる『甘やかし』なのか、それとも子どもの心を満たす『甘えさせ』なのかがわかります。
ここを区別できると判断が楽になるかも♡
甘やかしと甘えさせの違い
- 甘やかし…子どもが困っていないのに、親が手出し口出しして先回りしてやってあげること
- 甘えさせ…子どもが肉体的・精神的に疲れていて親に甘えてきたら、それを受け止めること
たしかに、こう定義するところの甘やかしが増えている場合は、甘やかし行為を減らしたほうがいいですね。
子どもが自分でできるのに、成長の機会を奪ってしまっているかもしれません。
それでは、子どもが自分でできることを「ママやってー!」と言ってきた時はどうでしょう。
「そんなことで!」「自分でやりなさい!」とイライラするくらいなら、上手に甘えさせてあげることが親の役目なのではと感じます。
上手に甘えさせる声かけについてはインスタグラムでまとめています。
\スクロールしてね/
どこまで甘えさせたらいい?
とは言っても!
子どもの甘えにすべて応えていたら親の心身が限界を突破する日が必ずきます。
母親だって人間。すべての甘えに応えていたらパンクしてしまいます。
さらに悪いことに、子どもも「泣いたり暴れたりすれば願いが叶う♡」と間違った学習をしてしまう可能性も。
これは避けたい!
じゃあどうしたらいいかというと、OKとNOの境界線を引くことが大事です。
- 世間一般的に甘いと言われることでも親自身がやってあげたいし状況的にもできるなら甘えさせる
- 精神的に、または肉体的に、物理的に難しいと判断したなら断る
と、母親自身で判断できるようになると楽です。
わたしがうさぎのぬいぐるみを取りに戻ったのは、わたしがしてあげたかったからです。
大変な環境で頑張っている娘のワガママをきいてあげたかったし、産休中なのでそれができました。
でももし仕事中だったら?
もうイライラしすぎて「無理!」って思っていたら?
断っていたかもしれません。
でもそれで、「求められたのに甘えさせてあげられなかった」と自分を責めることはありません。
どうにもならないこともあるという子どもの学びになる!と、信じてくださいね。
反対に、「甘やかしすぎ」と言われても、そのとき親がやってあげたいと思ったのだから、それでいい。
子育てには罪悪感が1番の敵!自分の直感を信じましょう♡
子育ての正解を求めるのではなく、自分で判断できる境界線を持っていると各段に楽になります。
甘えに応えられないときの声かけ
子どもがぐずりながら要求をしてくるとき、そもそも子どもは親を困らせたいわけではありません。
まだ感情のコントロールができないので、自分自身と戦っているところなんですね。
なのに、親自身が子どもの高い壁になってしまっていることってありませんか?
わたしはよくやっちまっていて、この状態に気づきました
親自身が子どもの越えられない高い壁
「叶わない」という現実に泣く子どもをさらに追い詰める…
高い壁を前に泣く子どもに寄り添う親
「叶わない」現実は変わらないけど、泣いていいんだよと言ってあげられる♡
こんなイメージで、子どもに寄り添いたいですよね!
ちゃんと子どもに伝えてる?
そして、子どもの要求をきけない時は、しっかり伝えるのが大切ですよね。
ママも本当はすべて叶えてあげたいと思っているの。
味方だからね。
うちの子はこれで表情が変わりました
そのうえで、さらに
- 「でもできないんだ」という事実
- 「どうしたらいいかな?」と提案
するという流れが伝わりやすいです。
\インスタ投稿にくわしく載せてます/
甘えさせ子育ての参考にしています
『いい子』に育てるのではなく『泣ける子』に育てる重要性が書かれたわたしの子育てのバイブルです。
これを読むと、泣いて要求を訴えてくる子どもが愛おしくなりますよ♡
子どもが泣いて要求を訴えるときに、親自身が壁になるか、壁の前で泣く子に寄り添う親になるか、の考えはこちらの本に学びました。
甘やかしすぎと言われる!まとめ
「甘やかしすぎ!」と言われてモヤモヤ…。
そんな方はまず、それが『甘えさせ』か『甘やかし』かを観察してみてください。
もし『甘えさせ』なのであれば気にしなくていいですし、
『甘やかし』であれば手出し口出しを減らすようにしてみてください。
子どもは上手な甘えさせで自立する心が育っていきます♡
もちろん、すべてに応えることは難しいかもしれませんが、自分の軸をもって応えるかどうかの判断もできるといいですね!
そのほかにもこんな記事が書いています♡
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