小学校1年生の娘が、ある日突然「学校に行きたくない!」と泣き出しました。
楽しそうだったのに、どうして急に?
同じように、不安や戸惑いを感じているママも多いのではないでしょうか。
うちの娘も、風邪で数日休んだ後、いざ登校できる朝に涙…。
わたしが一番心を打たれたのは、その日の夕方、1日を終えて帰ってきた娘の一言です。

ママは「頑張らなくていいよ」って言うけど、どうしても頑張りたいって思っちゃうんだよね…
これこそ、子どもの魂からあふれ出た本音。本質すぎると感じました。
小学校1年生の「学校に行きたくない」はただの甘えじゃなく、子どもなりの葛藤があったんです。
小学校1年生という時期は、幼稚園や保育園とのギャップに心の揺れを体験します。
環境の変化、プレッシャー、期待と不安。
登校しぶりは特別な子だけが起こすのではなく、むしろよくある反応です。
大切なのは、「学校に行く/行かない」だけに一喜一憂せず、子どもの心の成長に目を向けること。
この記事では、小1の娘の登校しぶりを通して見えた
- 小学校1年生を取り巻くプレッシャー
- 「学校に行きたくない」に隠れた本質すぎる本音
- そのとき親としてどう寄り添うべきか
をまとめています!



わたしの体験がヒントになれば嬉しいです♡
小学校1年生「学校に行きたくない!」に隠れるプレッシャー


小学校1年生の母になって強く感じたことがあります。
それは…
『小学校入学』という一大イベントを、「なんとかつまずかずにスタートさせてあげたい!」という大人たちの気持ちが大きすぎるということ。
- 「1年生になったら、自分で〇〇しようね!」
- 「元気にあいさつできたらかっこいい1年生だよ」
- 「1年生のかっこいいお姉ちゃんだから、お友だちと仲良く遊べるよね?」
こうした言葉を、子どもたちは『正しさ』として脳に刷り込んでいきます。
もちろん、大人は応援や励ましのつもりです。
それでも子どもたちは、無意識で「(条件付きの)いい子でいなきゃ」というプレッシャーを感じ始めます。


ときには、「〇〇しないと1年生になれないよ」と言われてしまうことも…。
子どもの脳はとっても素直で、それをすっかり信じ込んでしまうんです。



とくに10歳頃までは、周囲の言葉をフィルターなしで潜在意識に取り込みます
学校という社会に一歩足を踏み入れたタイミングで、
- 元気にあいさつして発言しなきゃ
- 友だちと仲良くしなきゃ
- ちゃんとした1年生にならなきゃ
「世間に認められるためには正しくなければいけない」
見えないプレッシャーが、子どもの中で少しずつ積もっていくように感じます。
言葉は、ときに愛にもなるし、毒にもなる。
そういった社会暗示が、子どもの心を締めつけ、「学校に行きたくない」というサインとして現れることもあるのではないでしょうか。
だからこそ、「怖い」「不安」と感じた気持ちを素直に出せることは、本当はすごく勇気ある行動なんですよね。
小学校1年生娘の「学校に行きたくない!」から始まった気づき
我が家の娘は、小学校に入学してから楽しそうに通っていました。
勉強や学童もややしぶりつつ(笑)前向きで、友だちもできて、「毎日幸せで神様に感謝したい!」と言う程。


でも、わたしは、「1年生になったから頑張らなきゃ!」というプレッシャーを、娘なりに抱えていると感じていました。
そして、「楽しいからこそ無理していることに自覚してないかも…」と個人面談でも担任の先生と話していました。
だからわたしは、よくこう声をかけていました。



頑張らなくてもいいんだよ♡頑張らないあなたも大好きだよ!
そんなある日、風邪で学校を土日をはさんで5日休んだ娘。
久しぶりの登校日、突然こう言い出したのです。
「学校に行きたくない!」
小学校1年生の学校に行きたくない理由と親の対応


理由を聞いてみたところ、
- どんな反応をされるのかわからない
- 勉強についていけるか不安
- とにかく怖い
大人からすると「そんなこと?」と思ってしまいそうな不安。



勉強についていけないって大学生みたい…
つい、「もーう大丈夫だから!行ってみたら楽しいと思うよ」と大人は経験則で語ってしまいがち。
そこをグッと我慢して、実際にわたしがとった行動は次の3つ。
どれも子どもの安心感を第一に考えました。
- 学校の玄関までつき添う
- ネガティブな感情を言語化する
- 呼吸法で不安を落ち着かせる
学校の玄関まで付き添う
当日、学校の玄関まで送っていきましたが、娘は必死にこう訴えました。



帰る!今日休んだら明日行けるから!
正直、心が疲れているときに休ませるのは効果的な場合もあると思います。
でも、娘はいつも「怖い!無理!」と泣きながらも、やってみると「楽しかった!もっとやりたい!」と言うタイプ。
今回も、長く休んだことによる不安が原因なので、「行かない選択をするとむしろ登校のハードルが上がってしまうのでは?」と感じたのです。
だからこそ、『不安でも行く』というチャレンジをサポートしたいと思いました。
ネガティブな感情を言語化する



そうだよね、久しぶりって怖いよね
勉強が心配なんだね
ママもそういうときあるよ!
ネガティブな感情は言語化することで緩和されることがわかっています。
だから、ただ感情を繰り返して認めていきました。
ですが、興奮状態の娘には届かず…。
呼吸法で不安を落ち着かせる
そこで、普段から親子で取り組んでいる呼吸法を実践。



ふーっと息を吐いてごらん。不安な気持ちが空に消えていって、代わりに安心の気持ちが入ってくるよ
でもこの日は、それも効果なし…。
実際に、この呼吸法が娘のチャレンジの背中を押したエピソードはインスタで投稿しています。
スワイプして読める♡
保健室の先生の言葉かけに感動


そこへ保健室の先生(だと思うたぶん)が登場。娘にこう言ってくれたんです。
「そうなんだー怖いよね!それなのに勇気を出して来てくれたんだね!よくがんばったね」
『来ただけで頑張ったこと』をまるごと認めてくれる言葉。
なんて優しい世界なのだろうと、わたしも涙が出そうになりました。



こんなふうに認めてもらえる場所なら、絶対に大丈夫!
わたしもその言葉に勇気をもらい、泣きながら連れて行かれる娘を見送ることができました。
登校しぶりのその日、娘からあふれ出た本音


その日、娘は無事に1日を学校で過ごし、笑顔で帰ってきました。
わたしはホッとしながら「楽しかった?」と聞くと、



先生は『泣いてもいいよ』って言ってくれたし、友だちも心配してくれたの
(子どもの感情を認める先生たちやお友だちに本当に感謝が止まらなかったです!!この世界、優しすぎる~)
そして、しばらく静かにしていた後、こんな言葉をつぶやいたんです。
「ママは『頑張らなくていいよ』って言ってくれるよね。
でも、どうしても『頑張りたい』って思っちゃうんだよね…どうしてだろうね…」
…この一言を聞いた瞬間、ハッとしました。
「学校に行きたくない!」と泣いていた朝の姿からは想像もつきません。
子どもって、自分の感情を1日かけて味わって、こうやって本音にたどりつく力があるんだ。
そう感じました。
小学校1年生「学校行きたくない」の本音にどう声かけする?


「学校に行きたくない!」
その理由は大人にとっては「たいしたことない」ことかもしれません。
だけど、子どもにとっては人生初で、世界がひっくり返るほどの不安なのかもしれません。
- 頑張らなくてもいいよ
- 楽しんでおいで
そんな優しさのつもりの言葉でも、もしかしたらプレッシャーになることもあるんですね。
小学生は、自分の中にいろんな矛盾する気持ちが生まれ始める時期。
「頑張りたいけど怖い」
「行きたいけど不安」
そんな心の揺らぎを、「ありのままを一緒に見つめることが、心を育てる関わりなんだ」と、あらためて感じました。
わたしは、娘にこんな言葉を伝えました。



「頑張りたい気持ちがあるって気づいたんだね」
「その気持ち、すごく大事だよ」
「なにか困ったことがあったら、いつでも言ってね」
「いつでも味方だよ」
矛盾する気持ちをどちらかに決めつけず、そのまま肯定してあげる。
それが、子どもの心の土台を作る関わり方だと思います。
これを聞いて娘は笑顔でこう言ってくれました。
「うん!ママは頑張ってるわたしも、頑張ってないわたしも、上手にできるわたしも、失敗しちゃったわたしも、どっちも好きなんだもんね!」
まるで、ご褒美のような言葉でした。
そして、さらに一言。



ママも、頑張っても頑張らなくてもいいんだよ
余裕のない時も(めちゃくちゃ)ありますが、こうやってありのままの姿を認められる時間が少しでもあれば素敵ですね。
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